3月18日 タメ撮り
ようやくこの生活にも慣れてひと息ついたと思ったら、もう最後の一週間。
最近悩んでいるのがブログの形式どうする問題である。当初はアジカンのゴッチのブログのフォーマットを参考にこのスタイルにした。
この一週間書き溜め形式の利点は、時間のある日にまとめて書けること(結局日曜か月曜に慌てて書いちゃってるけど……)、あと特に書く事のないこういう日でも一応なんか書いておくかとなって持続しやすいということである。書くことのある日だけ書くなんて言っていたら、ソシャゲのログインより面倒な作業が続くとは思えない。
一方であんまり良くないのは内容を遡りにくいという事である。単に日記帳として書くならそれでも良いのだが、海外出張編が終わったらオタクのアニメ・漫画感想メインのブログに戻るであろうから、内容ごとにタイトルやタグを付けられる方が見返しやすくていいかなあという気もする。
同じような事を考えてなのかそうでもないのか知らないが、複数のブログを目的別に使い分けている器用なフォロワーも見かけるが、自分には両方まともに運用するのは多分無理。
あとはどうしたら読んで貰いやすいかという所も気になる。Twitterよりは長く、ただし長過ぎないようにと気をつけてはいるが、面白い文章なら長くてもスラスラ読めるので、内容の方が問題という説もある。
とにかく本当に自己満足なら別にネットに放流したりしないので、当然構ってもらいたい。コメント・感想を寄越しなさい、なんでも喜ぶから。
3月19日 Interactive music
折角だからということでもないが、久保田早紀の「異邦人」をよく聴いている。アニソンばっかり聴いていると、ゆったりとした曲ってあんまり聴かないんだよね。
振り返ってみるとなんかあんまり楽しくない時期に擦り切れるまで聴いた曲はよく覚えている傾向にあるような気がする。就職してすぐのころはアジカンの「ムスタング」「或る街の群青」「マーチングバンド」、修論の直前は結束バンドの「フラッシュバッカー」と米津の「KICK BACK」、就活の頃はエヴァの「Komm, süsser Tod」、大学受験はMGSPWの「Heavens Divide」とかだったかなあ。曲選を見るに、就活は意外と心に来ていた事が分かる。
で、流行りの曲ってなんでフワッと別れとか失恋を匂わせる系の歌詞の割合があんなに高いのだろうと思っていたんだけど、もしかしてみんな本当に別れた後にめっちゃ聴くから流行っていたのでは……?という可能性が浮かんできた。自分の体験と全く以ってリンクしないから思いつきもしなかった。人生半周遅れ感。
ということで失恋したことのあるフォロワーはその頃によく聴いてた曲を教えてください。無い人は私と一緒にシル・ヴ・プレジデントを聴こう。
3月20日 そして次の曲が
4月からの編成表の端っこに出向者としてポツンと名前が書かれていて、窓際族としての誇り高い一歩を踏み出したような印象を受ける。視覚的な効果って結構容赦がない。雇用さえ守られるなら社史編纂室に異動するのもやぶさかではないのだが。
冷蔵庫の在庫整理をしつつ、ダンジョン飯とフリーレンを最新話まで視聴。4月からは間違いなく私の人生を変えたタイトルが始まるのでどちらも積み残してはいられない。
3月21日 壮行会
来週日本に戻ったら有給をはたいて引っ越しの準備をする旨をあらかじめ伝えてあったこともあり、職場の人から「来週壮行会あるけど来れないよね?」という聞かれ方をされ、別に行けないこともないが行きたくもないので有難くお断りした。
一方で本日はこちらの壮行会だった。なんとタイ人主催で参加者も自分と一人を除いて全員タイ人である。それはそれで気まずいのだが、これまでタイ語はおろか英語も碌に話せない自分に対して異様なまでに友好的に接してもらっていたので、流石に無下にも出来ず参加した。
最後のタイ料理紹介コーナー。ジンギスカンの鉄板に似ているが、縁の部分が深くなっておりここに肉と魚介の出汁が集結する。水分が少ないので、出汁の濃度が高くなっていて合理的に美味しい。日本人ならこれは是非おろしポン酢かゴマだれでいきたい所だが、これで最後と思ってタイのスタイルに倣い辛いつけだれで完食。次回があったら絶対ポン酢を試したい。
それにしても会社の内外を問わず、タイ人の日本人に対する受容度は本当に高いなと感じる一か月半だった。親日とか反日とかってあんまり実のないカテゴライズだと思っていたのだが、それは日本に居て個別の外国人を相手する場合の話で、こうして少数の側にいる環境で不特定多数と話す状況にあっては、相手の平均的な初期友好度は生活に直結する要素だと痛感せざるを得なかった。
3月22日 ランドセルガール
タイトル通り、「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」を読了。
ここまで翔子さんに良い所を持っていかれたり咲太が自分で解決してしまったりで、実は咲太の力になり損ねていた桜島麻衣がようやくちゃんと活躍したという印象の回。「いつか二人で家族になろう」には「君を大丈夫にしたいんじゃない、君の大丈夫になりたい」に通ずる良さがある。
原作だと一巻の頃から普通に母親の存在に対する言及がちらほらあるので、あんまり咲太が記憶の淵に封印していた感じがしない。来るべき問題が遂に来たねという印象。一方アニメの方は、小説で言及されないことより映像で映されないことの方が不在が引き立つというメディアの特性を活用していて、シリーズ全体を通して母親の存在を殆ど抹消してきたことが仕込みになっている。一期の時から考えていたのかな。
あと幼少期の麻衣が出るドラマ中のセリフはその後の展開とリンクしているところも良かったというか、あれがないと何故子供の麻衣なのかという点が繋がらない気がするのだが、あれもアニオリだったことが判明した。気が利いておりますこと。
一番良かったのは、沈んだ咲太を慰める麻衣が「がんばったね」とは言わなかった所。直後に「がんばれ」と言わずに信じて送り出すのが麻衣の美徳として言及されるので当然と言えば当然なのだが、ちゃんと物語の中盤にはここを補完する台詞が差し込まれているところが抜かりない。
3月23日 帰国
むこうのネトフリは色々観れないアニメもあるが、代わりにジブリが一式揃っている。別に日本で観れないこともないのだが、折角なので「思い出のマーニー」をダウンロードして機内で鑑賞。一般に不人気らしいが、私としてはなんとなく美しいなあという感じがして良かった。なんとなく。
「君たちはどう生きるか」を公開初日に観たとき、本当に何がなんだか分からなくて首を捻った記憶がある。で、Twitterを開くとこれはジブリの歴史で~、このキャラは高畑で~みたいな考察?が一生流行っていたが、あれは多分自分と同じようによく分からなかった人がスッキリしたいという需要にマッチしたんだろうと思う。
副次的にそういう捉え方も出来る、くらいなら良いがそれを作品を語る上で本線に据える態度に割と嫌気がさしており、それだったら言語化できずとも分からないままにフワッと世界観を受け止めるという態度も手札に加えておきたいなと思っていたのだが、実践に移せたような気がする。
そして帰国。感無量。
外に出て空気がひんやりしていたら嬉しいという気持ち 私だけのもの
— 羊 (@ur173432401) 2024年3月23日
3月24日 ハンバーグとカニクリームコロッケ
帰る前の数日前にLINEで親から何か食べたいものは無いかと聞かれていたのだが、眠たかったのでつい「タイ料理でなければなんでも大丈夫」と返信して寝てしまった。会社で昼飯の話をしている時とは訳が違う。自分はこういう所が本当に、本当に愚かで良くないなと思う。クソガキが。
和食より洋食のほうが縁が無かったなと思ってハンバーグにしてもらった。美味い。