2月26日
こっちの暦で祝日。ようやく落ち着いてきたため観光へGO。何かをミスったときのリカバリーに自信が無いので、国内だったらまず行くことのないパッケージツアー(日本語ガイド付き)に参加。
まずはメークロン鉄道市場へ。何が鉄道市場なのかはとりあえずこの動画を見てもらった方が早い。
メークロンの鉄道市場
— 羊 (@ur173432401) 2024年2月28日
道理が引っ込む pic.twitter.com/RD0LVyWwZQ
まさに常軌を逸した光景である。元は鉄道が国有化した折に貧民が住み着いてスラム化したことに端を発しているという。歩いてみた感じ、店の九割は野菜、果物、魚介、なにがしかの惣菜(大半のものがなんなのか分からない)という本当に地元民向けの市場だが、観光客が大挙して押し寄せておりそのうちもっと観光資源化していくのではないかという予感がする。そういう意味では過渡期に来たのかもしれない。
お次はダムヌンサドゥアックの水上マーケット。まずは水着以外ではあまり乗りたくないタイプの船に乗りジャングルクルーズ(どぶ川)へ。
で、市場に到着。
ここから自由行動タイム。さっきのメークロンと違って、ここはゴリゴリに観光地化されており所謂木刀とか竜のキーホルダーが売っているような温度感である。日本で言ったら那覇の国際通りに近い。
タイの陽気なおじさんが着ていそうなシャツを冷やかしていたら、
「試着してみろ」
「サイズはあってるね!600バーツだ!」
等の猛烈な押し売りが始まる。なお値札はない。触った感じかなり生地が薄いのでとても2500円の価値は感じられないので立ち去ろうとすると、電卓を見せてきて
「480にするから」
「ダメ?350!」
「もう価格打ってみ?」
と迫真の粘りを見せつけてくる。やけくそ気味に200って打ったらニッコリして交渉成立。折れて会計したらクシャクシャのビニール袋に丸めて押し込んだシャツを渡された。後でバンコクでも似たようなものを見たけど恐らくだけど適正価格100バーツだったらしい。ジョジョで似たような話あったね。
昼はしょうもなかったので割愛。パッケージツアーはそういう所で手を抜かれると抗えないのでかなしみ。ただドリアンのアイスが付いてたのは面白かった。午後ずっと尾を引くくささ。
帰り路でチラッと塩田が見える。
ちゃんと収穫する時期に行くと珍しい景色が見れそう。
帰ってきて市場で買った果物を食べて寝た。
2月27日
宿前の通りに朝10時までしかやっていない店があるのが前々から気になっていたので出勤前に行ってみた。カオトムという雑炊みたいな料理がわずか50バーツで食べられる。肉も入っており十分タンパク質が取れて、スパイスっ気と油分が無く安いタイ料理のこの切実な有難さが読者の皆様方に伝わるだろうか。
昼飯
日本でも馴染みのある部類のタイ料理、パッタイ。
ただここで食べた奴は麺がネチャっとして微妙だった。結局麺類は麺の質が一番大事(持論)
2月28日
先日出張に行ったタイ人にランチに誘われた。ちなみに他の日本人が一緒に食べに行ってる所は見たことがない。懐かれた?
チェンソーマンのTシャツで会社に来ている陽気なオタクと相席。ポチタのおすすめで角煮みたいな豚肉入りの麺を注文。これがなかなか美味しい。
カフェでBlackOrangeというメニューを見つけたので気になって注文したら、本当にブラック(コーヒー)とオレンジだった。コーヒーの苦みをほとんど感じない不思議な味わい。これに限らずタイのコーヒーはかなり甘い系に偏っている。
夜。どーーしても家系ラーメンが食べたくなり、歩いて20分ほどのところに家系と思しきラーメン屋あったので来店。結論から言うとあんまり家系っぽくなかったし、こってりとした豚骨って感じでもない、それでいてお値段は中々立派、店を出てからここ日本じゃないからなあ……という気持ちが胸に広がる一杯だった。なんだかなあ。
2月29日
これは持論だが、食事は食べたいものが明確に定まった時点で、7割方勝っていると言って良い。昨日は負けたが。
今日は昨日のしくじりもあってか何を食べたいか全く決まらない。タイ料理は一旦外したいが、自炊する気分でもない。自らの食欲の輪郭を完全に見失った。
こういう状況で1人だと、ピンとくる飲食店が見つかるまで延々とさまよう癖がある。大学生の頃は、大学の近所で2時間うろついたりした。本当に食べたいものが思いつかないが、なぜか妥協も出来ない難儀な精神状態に陥った。30℃の蒸し暑い夜の下1時間ほどぶらついたが決め手に欠く店か、変な店しか見つからない。
流石に暑すぎて限界が来たので、割り切って得意なジャンルが無いがなんでもあるタイプの日本系の居酒屋で飲むという方針を策定。あてにしていた一軒目が満席で入れず、その後やや奥まった路地で目に付いた入店。
店構えは気安い感じで良かったのだが、メニューを見てウッとなる。
異国で現地料理に飽きた所で食べたいメニューに限って高い。しめ鯖1300円とか考え始めたらもう美味しく飲めない。いやまあ日本食を食べようとする時点で覚悟せねばならないのだが、一人だとけち臭い本性が顔を出す。とにかく安いメニューに絞って頼むというかなり浅ましい孤独のグルメが始まる。
それなりに美味しいが、値段を考えると……という昨日と同じ負け筋を引いており、流れを変える一手が必要と判断。ここでゆず大根を注文したのだが、これが良かった。
大根、酢の物、柑橘類の皮。こちらから見て完全に異邦人である。こういう思いがけないツモが欲しくて居酒屋に来たので目論見通りの大勝利と言ってよい。ゆず大根のジェンガを崩しながら気分が高揚した。
ちなみにこれを着てたので店員と、
「バンドTですか?インディーズ?」
「まあそんな感じっすね~(照れ)」
という謎の会話が発生した。インディーズなのか……?
3月1日
上司に焼肉つれていってもらった。HAPPY
3月2日
またパッケージツアーに申し込んでアユタヤ観光。
え、手抜き?と言われると返す言葉もないのだが、なんか熱意を失った。
いやまあ面白くはあったんだけども、
このピンクガネーシャとか2011年に出来たばっかりで、しかも3倍の早さで願いが叶うとか言ってる訳ですよ。あまりに威厳がないっていうかB級っていうか……
個人の反省としてはもう少しタイの歴史とかについて勉強して、興味を持っておくべきだったかも。ガネぞうもそう思うっシャねえ……
ちなみにバンコクから結構遠くて5時間くらい移動時間があったので、その間に読み切ったダンジョン飯の漫画の方が猛烈に面白かった。これについてはまた別日に語りたい。
3月3日
第3回麻雀会ではチップの毟り方が分かってきて微勝ち。コツは自分の請求を忘れず、相手が忘れていたら黙っていることである。
あとは福岡土産でラーメンを作ったくらい。大した調理じゃないが、まな板もざるもどんぶりもない状況だとこれでも面倒。却って4月からフル装備で自炊できるようになったら楽しいんじゃないかという気がしてくる。制約と誓約だ。