2月5日~2月11日

2月5日

 久々に関東にもけったいな量の雪が降っている。生憎平日なので何もしないが、休日なら家の前の雪かきをしている所だった。無論雪で遊ぶための名目である。

2月6日

 「金で解決できる問題はケチらず払ってしまうのが結局安く済む」というスタンスで長らくやってきたのだが、完全にこれの守備範囲外のものが一つあって、それは仕事に付随して発生する出費である。金を稼ぐために働いているのに、小さいながら出費があるたびにその成果を買い叩かれている感じがして腹が立つ。

 会社の同期が可処分所得の使い道として「貯金額を見て悦に浸る」というの挙げていて、金の使い方ミリしらか?と思ったが、今の自分にはそういうセラピーが必要なのかもしれないという気がした。そんなに貯まってないのが悲しいが。

2月7日

 所用により京葉線に乗って千葉方面へ。平日でも夢の国に行く人は結構居るようで、舞浜で人が若い人達がごそっと降りていった。人が疎らになった車内でふと顔を上げて対面を見ると、窓いっぱいに広がる海を背に女性がモンエナの缶にストローを刺して飲んでいた。あの人はどこへ行くのだろうか。無性に気になった。

2月8日

 長時間移動がしばらく続くと思われるので、電子書籍を色々物色。去年末辺りに観たアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」が良かったので原作を一気買いした。

 ふざけたタイトル(実際これのせいで敬遠していた)に反して、「優しさとは」「個々人が抱える悩み」というテーマを扱う手つきは結構真面目。耳目を集めるマーケティング的な面もあるだろうが、真面目な話の後にオチをつけたくなってしまうような一種の照れ隠しもあるのでないかなという気がしていて、今となっては憎めない要素に思える。

 全然関係ないけど、逆に「愛にできることはまだあるかい」って曲名付ける人はすげえ陽キャだなとも思った。

2月9日

 職場に普段から碌でもない話ばかりしており、特に飲み会では下世話なので聞いていて辟易させられるおじさんが居る。本日その人が講師を務める講習に参加したのだが、歴戦のエンジニアの実戦経験に基づく膨大な知識量ながらよく整理された解説を一日中聞かされ、心底感心してしまった。普段は陰謀論に片足突っ込んでいるが自衛隊絡みの事だけ急に正気になる田母神俊雄のようである。飲み会でも技術的な話をしていればいいのにと思うが、仕事の話だけしていろというのも酷な話か。

 劇場版ゆるキャンを視聴。なでしこの放つ光のパワーたるや見事なものであるが、一方で廃校になる小学校を身納める犬山あおいの未亡人じみた色気も尋常ではない。心が二つある。

2月10日

 午前中は渡航用に予防接種。抗体が出来るまでの時間やそもそも一ヶ月空けて2回目を打つべきものもあることを考えると、もう全く間に合っていない。二ヶ月以上前から告知しない海外出張は全部違法にしろ。

 出国前最後のアニメ同時視聴会で「アリスとテレスのまぼろし工場」を視聴。それなりに好みが別れそうな作品で結局大きな話題にはならずに劇場公開終了してしまった印象だったが、自分としては抜群に好きな一作であると改めて思った。

 最初から詰んでしまっていた子供たちの話、罪と愛と自己犠牲の話、運命の行方を象徴する列車とかなりピンドラと共通項のある作品だと思うのだが、オタク衆にはあんまり納得して頂けなかった。そもそも似てるから何?って言われると難しいけど。

2月11日

疲れ果てた。まともな写真がない。